カジュアルなセクシズムの難しさ

どうも、理系のハラスメントで評判の悪い研究室に所属の限界大学生です。

私はこの家父長制の世の中で非常にアンラッキーなことに女性というジェンダーを割り当てられて生きています。

理系で女子なんてもうそれだけで少ないわけで、少ないだけで大変なことが意外とあるという話を書いてみたいと思います。

女子が少ないと...

まず、目立ちます。

特に私は背が高いのでもっと目立ちます。

3人以上女子が連れ立っていたらそれだけでなんかレアなことが起こってる感が出ます。男子が連れ立っているのは当たり前なのにです。

視線を浴びていることを意識しながら生活するのってあまり気持ちのいいことではないですよね。

よく言われるセクハラもたまにあります。

飲みの席なんかでは特に。周りの人も介入してくれる人がいたらいいんですが、大抵は唖然とするか、気づかないか。

女子がもう一人いるだけで、空気が変わりやすいので人数って本当に大事だなといつも思います。

流す方法なんて身につけたくなかったんですが、もう笑顔で「アウトー!」とか言って傷つかないふりをするようになってしまいました。

一番厄介なのは...

カジュアルなセクシズムです。何気ない性差別的な発言と訳されるようです。

これが私は一番つらいです。

私が教授から実際に言われた発言は、こんな感じ。

自分の分を入れるついでにみんなに入れたら「君の入れるコーヒーはおいしいね」

ミーティング中にメモをしていて「やっぱり君は女子学生だから、真面目で字も綺麗だね」

何かの運搬をしていて、他の男子学生に対して「ほら女性が持ってるんだから君もやりなさい」

なんか全部絶妙に嫌じゃないですか???

その嫌さが説明できない感じがつらいんです。

普段は建前上は同じ学生として、同じ人間として生きているはずなのに、意図しないところでジェンダーを持ち出される違和感。

そしてそれが嫌だけど、嫌といえない、言ってもわかってもらえない無力感。

そんなものを頻繁に感じながら生きているわけで。

でも男性だから、女性だから、という区分けがまだまだ強い日本では、何が悪いの?って感じなのもわかるんです。これを性差別っていうのかと反論が今にも飛んできそう。

でも男性だから女性だからで扱いを変えることがエスカレートした先にシリアスな性差別があるんだと思うんです。

大学なんて、基本はジェンダー関係なく勉強できるはずのところなので、教授の方々も、こういう発言にもやつく学生がいることを知って、意識を変えていってほしいものです。

 

男性でも同じようなことでもやつく人いるんじゃないでしょうか。甲斐性とか、いまだによく聞きますよね。

同じようにおかしいと思うので、ジェンダー関係なく、つながって「おかしい、嫌だ」と言っていけたらいいなと思います。

ではまた。